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介助はできるだけ最小限にするのが基本です。できることは自分でやってもらい、できない部分だけを介助します。

そのためには「何ができて、何ができないのか」を日頃から観察しておくことが大切です。
「大変そうだから」「時間がかかるから」と何でも介助してしまうと、筋力の衰えにつながります。必要以上に介助すると、本人のできることを減らしてしまうので注意してください

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無理に引っ張ったり不自然に動かしたりすると、介助される人は痛みや恐怖を感じてしまいます。

介助者は「この場合は、自分はいつもどのような動きをしているか」をイメージしながら行うといいでしょう。これに加えて、てこの原理やボディメカニクスなどを活用すると、介助者の負担を大きく減らすことができます。

介助は慌てずゆっくり行いましょう。介助者が「時間に間に合わない」「早くしなければ」と急いでいると、介助される人の気持ちも落ち着きません。

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介助は必ず声をかけてから行いましょう。これもとても大切なことです。これから行う動作の内容だけでなく、動作の目的を具体的に伝えると、介助される本人は安心できます。

介助される本人に「なぜその動作が必要なのか」が伝わると、「動かなければいけない」という気持ちになります。本人が動作に協力的になると、介助もスムーズに行うことができます。

では、実際に家庭で日常介助を行う方法を種類別に解説していきます。

寝返りの介助は、体のねじれを利用して最小限の介助にとどめましょう。
基本は声かけメインで行い、動作が難しい場所があれば適宜サポートします。

(4)人差し指を膝と手に置き、手前に引く
介助者は、(3)の姿勢の本人の膝と手（腕を胸の前に組んでいる場合は、肩）に、自分の人差し指をそれぞれ置く。
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＜注意点＞

• 両膝は高く立てる（なるべくお尻に近づける）
• 力任せに引っ張らない

歩くことができると移動が楽ですし、行動範囲も広がります。
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食事は生命を維持する栄養補給だけでなく、人生を豊かにする楽しみでもあります。可能なかぎり口から食べることができるように工夫しましょう。

【食べてもらうための工夫】

• 一日を活発に過ごす
• 好きな物を食べる
• 外食をする
• 家族での団らんや友人との会食を利用する

＜注意点＞

• 介助者が立ったままで食事の介助をしない
• 向かい合った状態での食事の介助はNG
• スプーンを口の上から入れてはいけない
• 口に合った大きさのスプーンを選ぶ

トイレに行って排泄するということは尊厳を守る上でとても重要なことです。可能な限り、トイレでの排泄を心がけましょう。排泄はプライベートな行為なので十分に配慮しながら介助を行います。
排泄終了の合図をあらかじめ決めておくと、双方の心理的負担を減らすことができます。

＜注意点＞

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• 自尊心を傷つけるような言動をしない

日常的な介助は、きちんと行おうとすればするほど、時間も手間もかかります。かといって「時間がないから」「忙しいから」と、あれもこれも介助すると本人のできることはどんどん減ってしまうでしょう。

家庭での介助に負担や難しさを感じたら、ためらわずに人の手を借りることが大切です。介護保険サービスを利用して、介護のプロにお任せするのもいいですね。入浴介助など家庭での対応が難しい介助をお願いすると、家族の負担軽減にもなるでしょう。

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参考書籍：イラスト図解 いちばんわかりやすい介護術｜三好春樹(著)